『ターミネーター4』
アーノルド・シュワルツネッガー主演の「ターミネーター」から4作目。そもそもこのシリーズの最初の作品について言えば、ともすると無機的になりがちなS・F映画であるにもかかわらず登場する人間(人類)の心情を巧みに描く意外性にOJISANは惹きつけられたのである。
特にターミネーターの攻撃から生き残ったサラ・コナーが未来の人類の希望である子を身ごもり、愛する人を失った悲しみとともに強く生き抜いていこうとする最後のシーンの哀切感にOJISANは強い衝撃を受けた覚えがある。サラ・コナーを演じるリンダ・ハミルトンは表情だけでその全てを表現していた。そこには従来のアメリカン・サイエンス・フィクション・ムービーにはまれだった豊かな人間精神が表されていたのでOJISANはごく自然に感情移入ができたのである。長く記憶に残る場面だった。この最後のシーンだけで「ターミネーター」が単なるアメージングの「ロボットもの」映画となることを免れたと思っている。「ターミネーター」の最後のシーンは多くの人々のこころに訴えるものがあった証拠に、悲しげなサラ・コナーの写真がシリーズの毎作ごとにチラッと示されるのだと思っている。
2作目まではまだ良かったが、3・4作目になるとその叙情性は失われてしまいだんだん作りが派手になってきた。それとともに機械的世界が展開してゆき、果ては(演じられる)真正人間さえも人間離れしていく。期待したものとはかけ離れた異和感で終わるのである。
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