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『サブ・プライム問題とは何か』宝島社新書

 題名のとおりいったいどんなことなのか無知なOJISANにぴったりな解説書だと思い読んでみた。OJISANはそもそも「プライム」の意味さえ分からなかった。上級とか一流の意味だそうだ。サブとはその次の意味で「一流の次のローン」というわけだ。分かったかな?この受け売り自体が間違っているかもしれない。OJISANは責任が持てないので油断しないように。

 サブ・プライム・ローンは初め善意から始まった。本来は新築の家など購入できそうもない階層の人々に家を手に入れてもらおうと政府の肝いりで補助あり、モラトリアムありという形で金がない人でも時間をかければ何とか借入金を返せそうだというローンである。その背景にはアメリカの住宅はそこに住んでいるうちに値上がりするという神話があった。日本では新築の木造住宅などローンを払い終える30年が経つころほとんど無価値扱いである。ところがアメリカでは中古の家でも購入後住みながらDIYで住み心地や見た目をよくして、売るときには買ったときより高い値段で売れるというのが(今までは)常識だった。だから万が一人生計画がうまくいかなくてローンが払えなくなっても家を売り払えば悪くても収支トントンという計算が成り立っていた。

 銀行はそういう神話とアメリカ的楽天主義でどんどん貧乏人に家を買う金を貸した。危なくなれば家を取り上げればいいのだ。取り上げた家は高値で売ればいい。そしてさらにどっかの頭はいいが倫理的には問題含みの知恵者が考えたのだと思うが、取り上げたたくさんの家を債券の束にして国内や国外にロー・リスク、ハイ・リターン商品として売り出した。それを儲けのタネとして買った金融機関が世界中にいっぱいあった。ところが、家は、つまり債券は値上がりしなかった。そして一つの破れ目が全体の信用を破綻させた。アメリカ、ヨーロッパの金融界はいまガタガタだ。これがサブ・プライム問題だ。どうだ分かったかな?無知な者ほど人の言葉を借りてエラソーなことを書く。つまりOJISANのことだ。

 OJISANは少ない脳みそをかき集めて考える。サブ・プライム問題は資本主義の悪いところがむき出しになった問題だ。今から15年くらい前には資本主義の対極として共産主義があった。お互いに相手のイデオロギーを攻撃するとともに自分の欠点を隠しイデオロギーの良さを宣伝した。それぞれそれなりの政治、経済、倫理的自制が働いたはずだ。そして結局理想と現実と自制と倫理の乖離があまりにもはっきりした共産主義は破れた。そうすると勝った資本主義も欠点がうごめき出す。資本主義の最大の欠点は貧乏人をいじめることだ。金儲けのいちばんオーソドックスな方法は貧乏人から搾り取ること。だが今回はやりすきた。自ら落とし穴に落ちてしまった。ざまーみろ。貧乏人万歳!というほどでもないか。とにかく、はい上がるのに時間がかかりそうだという予測がなされている。

 さて、日本はどうかというとバブルがはじけて金融機関がボーゼンとしているうちだったのでサブ・プライムに乗り切れなかった。それが幸いして傷はそんなに深くないようだが、似たような現象が深く静かに始まっているかも。と著者の春山昇華先生は警告している。

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