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『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』

★『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』文春文庫 07・4・23                      ☆裁判所法廷は人間模様の縮図。テレビのワイドショーや小説もぶっとぶほどのリアルな人生が展開される。しかもタダで誰でも傍聴できることが法律で保証されている。著者は北尾トロ氏。ふとしたきっかけから裁判傍聴の面白さにハマり、それを本にまとめたが、ふざけているようで結果的には日本の裁判の様相をわりと的確に伝えてくれることになった。

 なにしろ裁判員制度も始まる予定だし、その裁判員に選ばれたら自分に人は裁けないとか、仕事をどうしてくれるだとか、とにかく尻込み後ろ向きの姿勢ばかりが最近目立つ。要するに日本人にとって裁判所は怖い、禁忌のお白洲感覚なのである。ところがこの本を読んでOJISANは裁判所に傍聴に行きたいと思うようになった。まず、主役の被告だって凶悪な悪人面はまれ、たいていは気の弱い、まぬけな男女の面々。裁判官も検事も弁護士もみーんなふつうの人々。著者は裁かれる人もそれを見ている傍聴人も紙一重で立ち位置が変わる可能性はいっぱいあるのだと書いている。思い浮かぶ裁判所のイメージは近寄りがたく暗いものだが、著者のなんとものびやかな、文章作法的にはゆるーい表現が妙に法廷と人々の生業を明るいものにしている。実は最近何度も仕事で霞ヶ関の地裁前を通るのだ。地下鉄桜田門駅まで430円往復860円で一日有意義に過ごせるなら是非傍聴に参加してみたい。と思う今日このごろである。

★『王維 中国詩人選集』岩波書店 07・4・24                                    ☆王維の漢詩集。王維は盛唐の自然観照詩人と言われ、なかでも夕景を謳った詩がすぐれて人のこころを惹きつける。李白や杜甫のごとき波瀾万丈はうかがわれず比較的静かな生涯をおくったと思われ、その意味で幸福な詩人であった。

 約2ヶ月をかけて詩集を朗読してきた。原文を読む努力をしたが、書き下し文も大いに利用した。書き下し文は日本人が漢文(中国語)を日本風に読む大発明である。いまどき漢文などはラテン語ほどもはやらない代物だと思うがOJISANは読みに苦労しながらも好きである。読むのに精一杯で作品の解題、感想にまで頭が回らず記録内容はこれでおしまい。

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